オゼンピックの痛み対策について
6月から長期処方可能となった週1回注射タイプのGLP-1受容体作動薬であるオゼンピックですが、注射時の痛みを訴える方が比較的多い印象です。痛みのために中止となった方はお一人だけでしたが、同様の週1回のGLP-1受容体作動薬であるトルリシティよりは痛いという方がいます。
ほとんどの方は問題なく使用されていますが、痛みが強い方に向けての記事となります。
痛みを抑えるためのポイントとしては
①注射前に冷蔵庫から取り出し、室温に戻してから使用する
②腹壁に対して直角になるように注射する。これにより液漏れする可能性も減ります
③注射部位をあらかじめ強く押しておく、冷やしておく、つまんでおく
④腹部の痛みが強い場合は、大腿外側部、上腕外側部などを試す
⑤注射補助器具を試す(当院で導入の方で希望者にはお渡ししています。現状数に限りがあります。)
⑥どうしても注射に抵抗がある場合、内服薬であるリベルサスへ変更する。ただし、今年11月までは2週間処方(新薬のため14日分までしか処方できません)となります。また内服方法も独特で起床時に空腹で内服し30分は飲食が出来ません
オゼンピックの効果自体は、血糖降下作用、減量効果含め非常に期待される薬剤ですので、注射の痛みをいかに抑えていくかも大事なポイントになるようです。今後、導入された方の血糖コントロール、体重減少につき非常に期待してフォローしていきたいと思っています。