初の経口GLP-1 受容体作動薬のリベルサスについて
注射薬であるGLP-1受容体作動薬は、減量効果やHbA1cなどの血糖降下作用も強く低血糖リスクも少ない非常に優れた糖尿病薬です。
1日1回タイプのビクトーザ、週1回製剤のトルリシティが多く使用されています。
しかし注射製剤ということが、患者さんによっては導入を躊躇する原因ともなっていました。
リベルサスは、初の内服薬のGLP-1受容体作動薬であり、注射に抵抗感の強い方に新たな選択肢となると考えられます。
ただし、内服方法で注意点があります。
・空腹時(1日の最初の飲食の前)に服用
・1錠をコップ半分の水とともに服用
・服用後30分間は飲食しない
リベルサスの効果としては
2型糖尿病患者さんを対象としたランダム化比較試験では
・26〜52週でHbA1c 1.2〜1.4%程度低下
・体重は14mgの高用量で3〜4kgの体重減少
という非常に強力な効果を認めました。
副作用としては、胃腸障害がありますが、徐々に用量を増やす事でそれほど多くはなさそうです。
現在、発売して1年経過しておらず、希望される方は2021年11月末日までは2週間処方となります。
2週間処方の間は、様子見になる事が想定されますが、非常に期待される糖尿病薬であることは間違いなさそうです。