diabetesian’s blog

糖尿病専門医、草加市、内科

常勤医師募集しています

現在非常勤医師5名(7月からは6名に増えます)が活躍していますが、常勤医師も募集しています。当院は質の高い糖尿病診療はもちろん、その他より多くの患者さんのニーズに応えられるようクリニック機能の拡充を行なっています。糖尿病や甲状腺などの専門性を保ちつつ、予約制による待ち時間対策などで患者さんの利便性、満足度を重視しています。医療行政も目まぐるしく変わる中、今までの常識にとらわれず、積極的な運営を行って行きたいと思っていますので、その中心になっていただけると幸いです。勤務日数や条件なども柔軟に対応致します。非常勤医師も増えており過重な負担がかかることもなく、残業もなく、長期的に安心して勤務頂けると思います。外来のみですのでオンコールもありません。勤務時間内はしっかり働き、プライベートを重視したい先生に向いていると思います。車通勤も可です。
病院勤務医でもなく、開業医でもなく、非常勤勤務だけでもない、新たな働き方の選択肢が提供できればと思います。
ご興味のある方は、下記のメールアドレスまでご連絡ください。お待ちしております。
sokapartners@yahoo.co.jp

2型糖尿病性を合併する慢性腎臓病に対する史上初の治療薬が発売

バイエル薬品は6月2日、2型糖尿病を合併する慢性腎臓病(CKD)治療薬、ケレンディア錠を発売しました。同剤は、非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体(拮抗薬)で、2型糖尿病合併CKDの適応を持つ唯一のMR拮抗薬となります。

糖尿病の合併症である腎症、慢性腎臓病は、現在も新規透析導入のトップとなっており、治療は原疾患のコントロールに尽きます。血糖値、血圧、脂質のコントロール、肥満の改善、禁煙、腎性貧血があれば貧血の改善などが治療の基本となります。
今後もこれらの治療が基本なのは言うまでもないですが、あくまで原疾患の治療であり、2型糖尿病の合併したCKDに対する適応ではありませんでした。

ケレンディアは、2型糖尿病に対する慢性腎臓病に対する適応が認められ、その点で画期的な薬剤です。
作用機序としては、腎臓の尿細管および各組織に存在しているミネラルコルチコイド(MR)受容体を選択的に遮断することで、体液貯留量が減少し、腎臓、心臓の負荷が軽減され、加えて組織のMR受容体が遮断されることで臓器障害が抑制されると考えられています。
実際、FIDELIO-DKDなどの臨床試験において、腎不全+eGFRの40%以上の持続的低下+腎臓死につきプラセボ群と比較され、いずれの評価項目でも優位にケレンディア群で改善が認められました。
副作用としては、高カリウム血症がありえるため、採血検査で注意してみていく必要があります。

新薬であるため1年間は2週間処方となります。そのため、本格的に使用が増えるのは来年6月以降となることが考えられます。
なかなか有効な治療法がなかった糖尿病患者の腎臓病に対する新たな選択肢として、ケレンディアが発売されたことは、明るいニュースだと思います。


3階テナントで、点滴療法開始しています

ご要望の多かったアンチエイジング、滋養強壮効果のある点滴療法を完成した3階のテナントで開始しています。自由診療です。メニューは、HPでご確認ください。予約制ですので、ご希望の方は事前にご予約をよろしくお願いします。


ちなみに5月中旬から当院のスタッフ皆、マイヤーズカクテル、高濃度ビタミンC、白玉点滴受けて研修を行いました。



中待合室が広くなりました


ゴールデンウィークに、中待合室を広くする工事を行いました。診察前は、医師に呼ばれるまでここでお待ち頂くことになります。

おかげで、待合室(受付側)の混雑がかなり減りましたので、工事して良かったなと思っています。

午後の勤務可能な非常勤医師を募集しています

月、火、金曜日午後14:00〜17:00の勤務可能な非常勤医師を募集しています。糖尿病専門医、もしくは同等のレベルの診療が可能な医師を歓迎します。当院は、糖尿病や甲状腺疾患、生活習慣病などの専門性と、少ない待ち時間、駅近などの利便性の両立を目指し、患者さんへ医療を通じた幸せを届けられるクリニックを目指しています。糖尿病患者は、1型、2型問わず多数通院されており、CSII、SAP患者も通院し、多様な症例の診療が可能です。糖尿病以外には、甲状腺生活習慣病、健診、一般内科などの患者さんが受診されます。
現在、非常勤医師5名が勤務しています(糖尿病専門医4名、循環器専門医1名)。将来的な開業を見据えたノウハウのお伝えも可能です。
クリニックのメールアドレスsokapartners@yahoo.co.jpまでご連絡お願い致します。

5月中旬から3階に点滴療法室がオープンします

5月中旬から、3階に点滴療法室がオープンします。現在内装工事中です。通院されている患者さんから、「疲れがとれない」、「常にだるい」、「すぐ風邪をひく」、「アンチエイジングしたい」、「がん予防の方法はないのか」などの訴えをいつもお聞きして何かいい方法はないかと考えていました。点滴療法研究会に入会し保険適応ではありませんが、3大点滴療法(高濃度ビタミンC点滴、マイヤーズカクテル点滴、グルタチオン点滴)というものがあり、実際に様々な効能があることを学びました。美容点滴的なイメージが強く敷居が高いと思われている患者さんが多いですが、点滴療法を再解釈し、老若男女になるべく安価に提供して、元気な日常生活の一助となるよう準備中です。最初は混乱がないように予約制にする予定です。詳細が決まり次第ホームページでもアップしていきます。

コロナ禍での糖尿病の治療中断、放置に気をつけましょう

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上の表は、平成24年のものですが、日本の糖尿病患者さんの治療の状況をまとめたものです。

現在、日本の糖尿病患者は約1000万人、その中で医療機関にかかっている患者は約620万人と推計されています。

問題は未治療の患者が330万人もいて、年間51万人も治療を自己中断していることです。


さらに、ここ2年以上続くコロナ禍において、糖尿病の治療中断されている方が、非常に多くなっていると推測します。


実際、都内の医療機関に通っていたがテレワークの推進や、電車に乗って通院することへの抵抗感から1年以上も治療中断された方が当院を受診されることがあります。

糖尿病は自覚症状に乏しいですが、放置しておくと合併症が進行し、網膜症による失明、腎症による人工透析、神経障害による下肢切断など重篤な事態を招きかねません。定期通院が最も大事と言われる理由です

では、なぜ糖尿病を放置したり、治療を中断してしまう患者さんが多いでしょうか。以下に、調査した報告結果があります。

 

治療中断の理由(J-DOIT2より)

1、仕事(学業)が忙しい(24.6%)

2、医療費が高い(15.8%)

3、体調が良い(10.5%)

4、今通院しなくて大丈夫と思う(7.0%)

 

患者さんが通院を中断したり、放置するには、それなりに理由があるわけです。

 現時点においては、これにコロナ禍の要因が確実に加わっています。

当院では、糖尿病治療の正しい知識や必要性を丁寧にお伝えするとともに、患者さんのニーズに合わせて待ち時間対策や治療法の選択を行っています。

しばらく通院されていない方は、早期の受診を推奨致します。紹介状などあればより良いですが、なくても受診は可能ですので、ご心配されなくても大丈夫です。