diabetesian’s blog

糖尿病専門医、草加市、内科

インスリンポンプ療法について

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インスリン4回打ち(MDI)の治療を行っている1型糖尿病患者さん、2型糖尿病でも非常に血糖不安定な方には、インスリンポンプをお勧めしています。

 

インスリンポンプのメリットとしは、より精度の高いインスリンの注入量の設定ができること、食事の際の追加インスリンの打ち分けが出来る事、また外食の際などにお腹を出してインスリン注射をしなくて済むというのも当人にとっては非常に大きなことです。

デメリットとしては、金銭面となりますが、インスリン4回打ちと比較して数千円の自己負担の増加に留まります。

 

インスリン治療を行ってもなかなか目標HbA1cまで達する事が出来ない方、低血糖が頻回に起こって日常生活に支障を来しているような方は、インスリンポンプにつきご相談ください。当院では外来での導入を行っております。

 

禁煙外来のすすめ

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たばこが、健康を損ねる事については議論の余地がないと思われます。

様々ながんのリスクが高まり、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの患者さんが喫煙をすると、心筋梗塞脳梗塞などの動脈硬化性疾患のリスクが飛躍的に高まります。

東京五輪が近づき世の中も禁煙を推進するムードが高まっていますし、たばこの値上がり傾向も続いています。

 

そこで禁煙外来をお勧めしています。

 

禁煙外来では、禁煙補助薬(飲み薬、もしくはパッチ)を使用して3ヶ月間保険適応で禁煙に取り組みます。たばこがやめられないのは決して意思が弱いからだけでなく、ニコチン依存症になっているからです。そこで「気合い」だけでなく、禁煙に伴う離脱症状を和らげる薬を使用しながら、医療者の応援も受けながら進行していきます。

具体的な手順ですが

 

①初診時にニコチン依存症であるかどうかのチェックのため問診票を記入して頂きます。

②近年開始日を決定し、禁煙宣言書にサインして頂きます。

③毎回、呼気中の一酸化炭素を測定し、禁煙が順調にいっているかチェックします。

④受診回数は、初診を含めて計5回(2週間、2週間、1ヶ月、1ヶ月の間隔です)です。

 

禁煙を希望される方はお気軽に御相談ください。

 

非糖尿病者より健康になるために5つの事

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一病息災(糖尿病ではあるが、糖尿病以外は健康であること)を裏付けるような研究結果が発表されていますので、内容の一部だけを。

 

糖尿病の人は一般的に、糖尿病でない人に比べ、心血管イベント(心筋梗塞脳卒中)や死亡のリスクが数倍に上昇することが知られています。
 しかし最新のスウェーデンの研究で、5つの危険因子を適切に治療してコントロールできていれば、心筋梗塞脳卒中、死亡などのリスクは上昇しないとの研究結果が発表されています。それどころか、これら5つを達成した場合、糖尿病でない人に比べても心筋梗塞脳卒中のリスクが低下する可能性についても触れられています。


 5つの危険因子とは、


(1)高血糖(目標:HbA1c7%未満)、
(2)高血圧(目標:収縮期血圧140mmHg未満、拡張期血圧80mmHg未満)、
(3)尿中アルブミン排泄量(腎機能の低下を防ぐ)、
(4)喫煙習慣の有無(禁煙が望ましい)
(5)高LDLコレステロール(目標:97mg/dL未満)。

 

これらの5つの危険因子を適切に治療していれば、糖尿病でない人の群と比較しても、急性心筋梗塞のリスクは16%低下し、脳卒中のリスクは5%低下したとの結果が出ています。

 

患者さん個々人で状況は異なりますが、出来る限り上記のような目標を達成出来るようにしていくべきと考えられます。

 

当院では禁煙外来も行っております。

 

 

甲状腺疾患を心配される方へ

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当院では、糖尿病だけでなく健診などで甲状腺が腫れていると指摘され受診される方も多くなっています。

 

最近、都内においては「甲状腺専門クリニック」も多く開業されているようで、また甲状腺専門の有名病院もあります。そういった本当の意味での専門医療機関にかかるべきか否か心配されている方も多いようです。

 

当院の果たすべき役割、出来る事は何か考えてみます。

 

甲状腺疾患のスクリーニング検査(最初に行う検査の事で、採血、超音波検査になります)は、クリニックで行っても大学病院で行っても基本的には項目は同一になります。

 

大事なのはその結果の解釈になると思います。

 

当院では、なるべく患者さんの不安を解消出来るように丁寧な病気の説明を心がけています。

 

また、絶対数は少ないですが更なる精密検査(穿刺吸引細胞診、手術、アイソトープ検査・治療など)が必要と判断した方は、高次医療機関へ適切かつ速やかな紹介を出来るように気をつけています。

甲状腺でそれほどの重症の病気は珍しいのですが、大きな出来物に関しては、悪性の可能性が低くても一度は穿刺吸引細胞診を受けて頂くようお話しています。

 

甲状腺疾患が心配な方は、一度御相談頂ければと思います。

 

 

 

本当に(私の糖尿病は)良くなりますか?

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最近、糖尿病初診患者さんにこのような質問を受けることが幾度かありました。

個々の患者さんで病態や生活の状況も違いますので、一律の答えは望ましくないのかもしれませんが、それでもあえて「必ず良くなります」とお答えしています。

ただし、そのためには以下の条件が必要です。

・糖尿病を放置しないこと。

・糖尿病について正しい知識を持つ事。

 

当たり前の事のように聞こえますが、なかなかこれが出来ていない患者さんが多いと感じており、そういった患者さんは総じて血糖コントロールが悪い傾向にあります。

 

 

糖尿病専門外来でのHbA1cが7%を切るような時代となりました。

糖尿病について正しい知識を得て、定期的な通院や合併症のチェックを行い、上手に付き合っていけば、糖尿病を良好にコントロールすることは、ほとんどの場合可能なはずです。

 

当院では、患者さんに押しつけの治療は決して行わず、患者さん一人一人の「良くなる力」を引き出すように心がけています。そのためには、クリニックではなかなか機会がない、栄養相談も常時受けられるようにしています。

 

医療機関に対する抵抗感や過去の不愉快な思いをした経験などから糖尿病を放置している方は多くいると感じています。

当院では、説教や強制的な治療は行いません。なぜなら、お互いが不幸になるだけだからです。血糖コントロールを継続的に良好に保つには、両者が力を合わせることが大事です。

 

まとまりのない文章となりましたが日頃感じている事を綴らせて頂きました。

 

 

 

 

 

 

栄養相談行なっています

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健診で糖尿病、脂質異常、尿酸値、高血圧、メタボリックシンドロームなどを指摘され、どうしたらいいかお悩みの方は多いのではないでしょうか。まずは生活習慣の見直しが必要です。継続的な改善のためには、すぐに内服治療を行うより、食事など生活習慣の見直しが必須です。当院では、常勤の管理栄養士が勤務しておりますので、ぜひ栄養相談を受けて頂くことを推奨しております。ご希望の方は日程などお問い合わせ下さい。

健診で「血糖値が高め」と言われた場合

 

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健診を受けると「ちょっと糖が高め」「様子をみましょう」と言われる方が多いと思います。いわゆる境界型とかアメリカでは前糖尿病(prediabetes)と言われるような方ですが、実はそのなかにはブドウ糖負荷試験を行うと既に糖尿病になっている方も混じっています。初期の糖尿病は、健診やドックで行う空腹時の血糖値とHbA1cだけでは2、3割が見逃されるといった報告もあります。

糖尿病の診断のためには、まずブドウ糖負荷試験(当院でも毎日のように施行しており、甘いソーダを飲んで2時間後までの血糖値を採血する簡単な糖尿病の診断の検査です)をお勧めしますが、ではその検査まで行って糖尿病に至っていない方は放置しておいていいのでしょうか。今日は糖尿病初期の方、もしくは境界型でも軽視してはいけない理由についてupしてみました。

 

「軽症」の糖尿病を放置してはいけない3つの理由

 

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  1. 境界型から、心血管疾患のリスクが上昇

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HbA1cが6.0〜6.4程度のいわゆる境界型の時期でも、食後の血糖値が高いタイプでは心血管疾患のリスクが高いことが知られています(DECODE study、舟形町研究など)。食後高血糖や、それに対応した高インスリン血症は血管内皮機能を低下させ動脈硬化を進展させると言われます。糖尿病じゃなくて、境界型で良かった・・とはならないのが現実です。

 

 2.  “高血糖毒性”の悪循環を招く

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高血糖そのものがインスリン工場である膵β細胞機能を低下させ、ひいては血糖コントロールが難しい進行した糖尿病を招きます。この負のスパイラルに陥らないために、軽度の高血糖の時期から、血糖値の正常化を目指した治療が必要です。

 

 3.   合併症は、予防するしかない

 

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血糖コントロールの悪い状態で数年経過すると糖尿病特有の慢性合併症が出現してきます。合併症に関しては、出てしまったものに関しては基本的に取り返しがつきません。初期からの良好な血糖コントロールを続けることが一番重要です。ある意味、糖尿病で最も大事な時期は、発症初期なのです。

 

 やはり糖尿病は、早期発見・介入、継続治療が大事です。