若者にも多い甲状腺疾患:バセドウ病について
原因不明の動悸や体調不良、多汗で悩んでいる方はいませんか?最近も2人の患者さんが数ヶ月前からの動悸、体調不良、体重減少(1人の方は1年で10kg痩せていました)で受診され、バセドウ病が発覚し治療を開始しています。バセドウ病は、比較的若い方にも多く(1人の方は10代でした)、女性が男性のおおよそ2〜4倍程度の発症率と言われています。体の代謝を活発にする甲状腺ホルモンが多量に作られてしまうため、「常に走っているような状態」になってしまいます。また、特有の眼症と言われる顔つきの変化も特徴的です。眼球突出や眼瞼後退(まぶたが上に上がったような感じになります)で気付かれる方もいます。昔からバセドウ病は美人が多いと言われる事もあるようですが、大きな目がその理由かもしれません。確かに某美人女優さんなどでこの病気をもっていた方もいます。
治療としては現状では9割以上の方が飲み薬で行なっていますが、必要に応じて手術やアイソトープ治療の適応になる場合もあります。なんとなく落ち着かない、手が震えるなどの症状から精神科を受診されて診断が遅れている方が多くいます。該当するような症状のある方は是非一度は甲状腺のチェックをお勧めします。
<フリースタイルリブレ>導入しました
今までの自己血糖測定では、穿刺時の痛みや1日数回行ったとしてもそのポイントでしか血糖値が分からないという弱点がありました。
今回、アボット社が発売したフリースタイルリブレは、上腕にセンサーをはりつけ(2週間持ち、お風呂にも入れます)、血糖値を読み込むリーダーをかざすだけ(服の上からでも可能です)で瞬時に血糖値を知ることができます。suicaやオサイフケータイと同じ仕組みだそうです。それだけでなく、過去8時間の血糖値のスランプグラフ、血糖値のトレンド(同じ血糖値80でも下がっている途中なのかどうかで意味合いが違ってきます)も把握出来る非常に画期的な商品です。
二の腕に装着する方法も非常にシンプルで、穿刺の痛みも全くありません。
今のところ、保険適応になっていませんが、1日何回も穿刺して自己血糖測定を行っている糖尿病患者さんは、自費で購入されても価値のあるものかと思います。
(おおよそリーダー、2週間使えるセンサーともに7000〜8000円です)
実際、意識の高い1型糖尿病患者さんは、日本で発売になる前から海外から輸入して使用していたようです。
当院でも、フリースタイルリブレを導入し、希望のある1型糖尿病患者さんや、頻回の自己血糖測定を行っている2型糖尿病患者さんへお届けしていきたいと思っています。
是非、フリースタイルリブレを使用してみたいという方は、医師、スタッフまでお問い合わせください。当院では既に1型糖尿病患者さんで使用されている方がいらっしゃいます。
常勤の管理栄養士が入職しました
多種多様な糖尿病薬が上市されている昨今ですが、やはり糖尿病や生活習慣病の治療の根幹は適切な食事療法であることに変わりはありません。好きなだけ食べても血糖値の悪くならない薬が開発されれば、それは画期的なことになるのですが、2017年現時点においては、存在していないのが現実です。
上の図形にあるように、糖尿病治療の順番として正しい知識に基づいた食事療法、運動療法という基盤を築いて、それでも血糖値が高い場合は薬物治療が考慮されます。
土台なしで建築を行ったらどんな結果になるのかは目に見えています(崩壊します)。
そこで、当クリニックでは、いつでも患者さんの食事療法の知識の習得や見直しに貢献出来るように糖尿病療養指導士(CDEJ)の資格を持った管理栄養士が入職しました。
糖尿病を本気で良くしたいと思ったら、近道ばかりを求めず、まず正攻法の食事療法の勉強をお勧めします。
獨協大学前〈草加松原〉
こんな感じです。新駅初日は雨でした。
睡眠時無呼吸症候群の検査機器導入しました
糖尿病や高血圧に高率に合併し、それらの悪化原因となっている事の多い睡眠時無呼吸症候群をご存知でしょうか。
新幹線の車掌さんが居眠り運転をしていたとのニュースが社会を賑わかしましたが、その原因がこの病気でした。
当院の患者さんは、高血圧や糖尿病の方が多いので、治療にも関わらず改善が見られない患者さんは、この病気を合併している事も疑わなくてはなりません。
検査方法は非常に簡単です。
スタッフがお渡しした検査機器を、パジャマの上からベルトでつけ、鼻にカニュラ、指に酸素濃度を測るものをつけて、後は寝るだけです。ボタンなど押す必要も一切ありません。翌日、クリニックに返却して頂ければ、後はコンピューターで解析します。
御家族からいびきがひどいと指摘される方、朝の頭痛がひどい方、日中に過度の眠気がある方、糖尿病や高血圧が一向に良くならない方・・・
一度、この検査をしてみることをお勧めしています。