糖尿病は放置している人が多い
上の表は、平成24年のデータですが、糖尿病が強く疑われる人の治療の状況です。赤の部分の人たちは、全く未治療で糖尿病を放置していると考えられる層で、緑の部分は治療を一度は受けたが現在は中断している人です。
例えば、40代男性では、52.2%の方が全くの未治療、治療中断が4.9%、計57.1%の方は糖尿病を放置している事になります。
糖尿病は、「治す」病気ではなく、「コントロール」する病気と言えますので、こういった放置状態の方々が将来的な合併症の発症リスクが高く自分を危険に晒していることとなります。年齢が上がるにつれ、受診率は上がっていきますが、それでも4人に1人は治療していない方がいることになります。
こういった未治療であったり中断した理由は何点か考えられます。たとえば
- 糖尿病は自覚症状に乏しいので、治療の必要性に気付いていない
- 仕事が忙しくて受診する時間がない
- 治療費が高額
- 病院の雰囲気が嫌い
- 受診しても、いつも同じ薬をだされるだけで血糖値がよくならない etc
当院では、こういった患者さんの声を真摯に受け止め、患者さんの置かれた状況にあった無理無く継続できる治療を提供出来るように努力しています。いくら医学的には理想的でも、続かなければ意味がありません。
健診で血糖値が高いと言われているが受診をためらって数年経つ方、以前は通っていたが現在は中断してしまっている・・・・こういった方は早めの受診をお勧め致します。