diabetesian’s blog

糖尿病専門医、草加市、内科

草加市休日当番医についての感想

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3月21日日曜日は草加市の内科系の休日当番でした。

 

休日当番医を受診される患者さんは、コロナ前と比べて大幅に減っています。

コロナ前は、季節によりますが50人からインフルエンザ流行期では100人くらい受診することもありました。

今回受診された患者さんは30人未満で、以前の半分くらいの印象です。

小児の受診者が多いのは相変わらずですが、学校でもマスクをして登下校し、給食も静かに食べているようですので、小中学生などは数える程で未就学のお子さんの発熱がメインでした。1歳くらいの初めて発熱が多かったので、突発性発疹だったかなと思われます。

その他、帯状疱疹の方や花粉症、一般的な発熱の方が数名受診された程度でした。相変わらずインフルエンザ患者はいませんでした。今年は、インフルエンザ患者を一人も見ませんでした。検査自体も少ないのでなんとも言えませんが、ほぼ流行がなかったものと思われます。こんなことは医者になってから初めてのことです。

 

コロナ流行前後で休日当番医の状況も大きく変化しており、いかに大きな出来事であるかがこういったことからも感じられた一日でした。

初の経口GLP-1 受容体作動薬のリベルサスについて

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注射薬であるGLP-1受容体作動薬は、減量効果やHbA1cなどの血糖降下作用も強く低血糖リスクも少ない非常に優れた糖尿病薬です。

1日1回タイプのビクトーザ、週1回製剤のトルリシティが多く使用されています。

 

しかし注射製剤ということが、患者さんによっては導入を躊躇する原因ともなっていました。

リベルサスは、初の内服薬のGLP-1受容体作動薬であり、注射に抵抗感の強い方に新たな選択肢となると考えられます。

ただし、内服方法で注意点があります。

・空腹時(1日の最初の飲食の前)に服用

・1錠をコップ半分の水とともに服用

・服用後30分間は飲食しない

 

リベルサスの効果としては

2型糖尿病患者さんを対象としたランダム化比較試験では

・26〜52週でHbA1c 1.2〜1.4%程度低下

・体重は14mgの高用量で3〜4kgの体重減少

という非常に強力な効果を認めました。

副作用としては、胃腸障害がありますが、徐々に用量を増やす事でそれほど多くはなさそうです。

 

現在、発売して1年経過しておらず、希望される方は2021年11月末日までは2週間処方となります。

2週間処方の間は、様子見になる事が想定されますが、非常に期待される糖尿病薬であることは間違いなさそうです。

 

甲状腺疾患を心配される方へ

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当院では、糖尿病だけでなく健診などで甲状腺が腫れていると指摘され受診される方も多くなっています。

 

最近、都内においては「甲状腺専門クリニック」も多く開業されているようで、また甲状腺専門の有名病院もあります。そういった本当の意味での専門医療機関にかかるべきか否か心配されている方も多いようです。

 

当院の果たすべき役割、出来る事は何か考えてみます。

 

甲状腺疾患のスクリーニング検査(最初に行う検査の事で、採血、超音波検査になります)は、クリニックで行っても大学病院で行っても基本的には項目は同一になります。

 

大事なのはその結果の解釈になると思います。

 

当院では、なるべく患者さんの不安を解消出来るように丁寧な病気の説明を心がけています。

 

また、絶対数は少ないですが更なる精密検査(穿刺吸引細胞診、手術、アイソトープ検査・治療など)が必要と判断した方は、高次医療機関へ適切かつ速やかな紹介を出来るように気をつけています。

甲状腺でそれほどの重症の病気は珍しいのですが、大きな出来物に関しては、悪性の可能性が低くても一度は穿刺吸引細胞診を受けて頂くようお話しています。

 

甲状腺疾患が心配な方は、一度御相談頂ければと思います。

 

 

 

ゾルトファイとソリクアについての雑感

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画期的とも言える 持効型インスリン+GLP-1受容体作動薬の合剤である2剤についての雑感です。

 

ゾルトファイ:持効型インスリンであるトレシーバとGLP-1受容体作動薬であるビクトーザの合剤です。インスリンのしっかりとした血糖降下作用と、ビクトーザの体重増加抑制効果(高用量では減量効果があります)、グルカゴン抑制など多様な効果が1日1回の注射で期待出来ます。

当院では、持効型インスリンとしてトレシーバを使用している方が比較的多いため、インスリン治療の強化、もしくは、混合型インスリン2回打ちからゾルトファイ1回打ちへ変更する方で切り替える方が多い印象です。

空腹時、食後血糖値をバランス良く下げる効果があると実感していますが、GLP-1の配合比率が低めであるため体重が減るというわけではありません(どちらかというとインスリンの体重増加作用を相殺してくれるイメージです)。その分、GLP-1受容体作動薬の代表的な副作用である消化器症状(嘔気、下痢など)は比較的少なめです。副作用で中断された方は70代以上の方で2名程いました。ご高齢の方では、少なめの容量で開始した方がいいのは間違いないようです。

 

ソリクア:ゾルトファイと同様に持効型インスリンであるグラルギンとGLP-1受容体作動薬であるリキスミアの合剤です。

こちらは、朝食前に1回1回の注射タイプです。グラルギンを使用している患者さんが

比較的少ないため当院での処方も少ない状態です。

ゾルトファイと比較してどう違うのでしょうか。ソリクアの最大投与量が20ドーズのため(ゾルトファイは50ドーズ)インスリン必要量が少なめな方が対象になります。またソクリアに含まれるGLP1受容体作動薬のリキスミアは食後血糖、特に朝食後の血糖上昇を抑える力が強いため、朝食後の高血糖が目立つ方にはかなりの効果が期待出来ます。

 

ゾルトファイ、ソリクアともに1日1回注射で、1粒で2つおいしいといった非常に期待される注射薬ですので、それぞれの患者さんのタイプを見極めて使い分けていくことになると思われます。

健診(雇用時など)の結果は郵送でお届けしています。

雇用時健診などの健診結果は、採血結果が届き次第郵送でお届けすることが可能で、現在も多くの方がそうされています。再度受け取りに来院される必要がありません。ご希望の方は、健診受診時にお申し出ください。

HPに医師紹介、担当医表を追加しました。

非常勤医師の紹介(院長紹介のページに)、担当医表(初めての方へのページに)を追加しました。午前中は基本的に2診体制となりましたので、今までより待ち時間少なく診察する事が可能となりました。今までの診療の状況などは電子カルテで情報共有されておりますので、ご安心ください。