糖尿病の症状「三多一少」
糖尿病になると、どのような症状があるのでしょうか。
初期段階では、ほとんど自覚症状はないと言うのが正しい答えでしょう。自覚症状が出にくいゆえに、気付かずに放置され糖尿病が重症化してしまい、合併症が進行してしまう患者さんが後を絶ちません。自覚症状が出にくいというのは、むしろ糖尿病の怖さの本質かもしれません。
ところが糖尿病が進行し、血糖値が300を越えるような状態となると、タイトルにかいた「三多一少」と言われる症状が出てきます。
三つ多いものは、多飲、多食、多尿、一少ないものは、体重減少です。(実は、僕自身、三多を最近まで多飲、多渇、多尿と思っていました)。とにかく口が渇き、お腹が空く、トイレが極端近い、たくさん食べる割にどんどん体重が減ってくる・・・・このような症状が出ていれば既にかなりの高血糖になっている可能性がありますので、すぐに糖尿病の検査(血液検査で血糖値、HbA1cを調べましょう)が必要です。
ただ、最初に述べたように糖尿病は症状のでない初期段階で診断し、早期に治療を開始する事が一番大事です。
初期段階の糖尿病を診断するには、ブドウ糖負荷試験といわれる甘いソーダ水を飲んで2時間にわたる採血検査を行うのがベストです。
健診で「ちょっと糖が高い」と言われた方は、一度ブドウ糖負荷試験を受ける事をお勧めします。